振り返った。
すると……こんなビルが…。
むむむ? 空に向かって反っている??
あのビルは、一体なんだろう…。
と思って帰って調べたら、サービス付きのアパートメント「The Lily」だと判明。
う~ん、一度最上階から下を見下ろしてみたい。
窓からの眺めはこんな感じらしいです。 → YouTube
(高所恐怖症の人は注意!)
眺めはいいけれど、台風の時は大変そう…。
(それはザ・レパルスベイも同じだけれど。でも、あちらには風穴が…)
というわけで、私は島の北側へ向かってバスに乗り込んだ。
南シナ海、香港島では珍しい戸建て、ゴルフ場などが目の前を通り過ぎて行く。
道沿いにモスクが見えてきたら、銅鑼湾が近い証拠だ。
香港島の北側に戻ってきた。
ちなみに、香港島ではほとんど戸建てを見ない。
土地が狭いので、人口密度の低い南側や山頂ならまだしも、
北側に住める人なんて多分ほとんどいないのだ。
北側で私が知る唯一の戸建ての住人は、タイガーバームで有名な
胡さん一族だ。
胡さんって誰?
胡さんとは、タイガーバームで巨万の富を築いた胡文虎さんの事。
彼は、儲けたお金で大坑道にマイケル・ジャクソン邸顔負けのワンダーランドを
創りだした。それが、かの有名なタイガーバームガーデン(虎豹別墅)。
しかも、これ、別邸だ。
残念ながら、タイガーバームガーデンは2000年に一般の立ち入りが禁止されてしまったが、一部が香港の歴史建築に指定されている。(さすが!)
繁華街のすぐ近くにあるタイガーバームガーデン。
こんなところで戸建てに住めるなんて超セレブ!!
(今は一族は別の国に引っ越してしまったらしいけど…)
キッチュでシュール、オドロオドロしいタイガーバームガーデンの世界を
覗いてみたい方はこちらをクリック! → Google先生
話をバスに戻そう。
バスがもうすぐ銅鑼湾にさしかかろうという時、私はガイドブックのあるページに
目をとめた。飲茶の名店「蓮香楼」。
飲茶…
飲茶…
そういえば、お粥を食べてから何も食べていない…。
これは、行かねば!!!!
スマホを見ると、時間はほとんど4時。
これは飲茶の時間に間に合わないかも!!
私は中環のバスターミナルに着くのを待たずにバスを降りると、タクシーに
飛び乗った。
すると、予想外の事が起きた。
タクシーが向かう先には、私が泊まっているホテルがあったのだ!!
ええええ? なんで????
もちろん、欧米人に人気の観光地だ。
私は、バス停「淺水灣海灘」で降りると、そのまま海岸に向かって30秒ほど歩き、
後ろを振り返った。
私がここにきた目的は、もちろんラッキー体質になるため。
なんてったって、ここには分かりやすい龍の通り道があるのだ!
穴が目印の高級マンション「ザ・レパルスベイ」
カフェやスパ、モールは住人じゃなくても利用できる
これは、高級マンション「ザ・レパルスベイ」。
1920年代にオープンした「レパルスベイ・ホテル」が前身だ。
穴が開いているのは、実はここが龍の気の通り道だから!
海からザバァ~とあがってきた龍の気は、この穴を通って山を上り、
山頂を越えて香港島の北側、ビクトリア・ハーバーへ抜ける。
その時に通るのが香港上海銀行の吹き抜け部分というわけ。
想像だけれど、元々風水的にラッキーなこの場所にホテルを建てることにしたのは
いいけれど、気が流れているのが建物のど真ん中だと気付いちゃった施主が、
「う~ん、ここで龍の通り道を塞いでしまったら龍を怒らせることに…。
でも、いまさら工事止めるなんて、お金を溝に捨てるようなもの…
う~ん。う~ん。う~ん。う~ん…
そうだ! 穴を開けちゃえ!!
それに、いつもここを通ってもらえば、うちのホテル、(風水的に)最強!
ジャンジャン儲かるに違いない!!
よ~し、穴を開けろ~!!!」
と考えたからに違いない。
そうじゃなきゃ、こんなに大胆に建物に穴は開けないよね!!
…と言いたいところだけど、香港人の場合は、最初からそのつもりでホテルを
建てた可能性も!(笑)
というわけで(?)、王侯貴族やセレブたちがジャンジャンバリバリ宿泊した
このホテルは、すっかり淺水灣のシンボルに。
だって、ロケーションがこれだもの。
写真はWikipediaから
白い砂浜、周りは欧米人や香港のお金持ちばかりが住む高級マンションだらけの
超オシャレスポット。
(※ちなみにゴージャス度はこんな感じ → マンション>>>>>>>フラット)
さぁ、このザ・レパルスベイのグランドフロア(1階)にあるレストラン
「ザ・ベランダ」でお茶(アフタヌーンティー)しちゃうぞ~!!
龍の気をザバザバ浴びるぞ~!! 「・ω・)「ガオー
しばらくザ・レパルスベイの真ん前で龍の気を浴びた私は、スキップしながら
ザ・ベランダへ向かった。
「ザ・ベランダ」は、ペニンシュラホテルと同じグループのレストラン。
2009年に、ホテルだった時代を彷彿とさせる伝統的なコンティネンタルスタイルに
改装されたオシャレなお店だ。
これら、4枚の画像は、The Repulse Bayから
ゴージャスな内装~♪
どこを取っても「ステキ」としかいいようがないこのレストラン…
もっと混んでるかと思ったのに、ほとんどお客がいない…ぞ?
どこのガイドブックにも載っているのに、そんな事ってありうるの…??
あれ、なんか表示が出てる。なになに?
「アフタヌーンティーは15時から」??
えーと、今、14時15分…。
じゃあ、すぐには入れないってこと? (← いや、それ以前に予約を入れてない)
えーーーーーーーーーーーー!!! そんな~~~!!
仕方なく(←自分の甘さは置いておいて)、私はザ・レパルスベイの中庭の一角に
出た。そこには、お茶や軽食を出す屋台が出ているのだ。
黒茶を頼むと、炎天下のベンチに腰掛けて今後の予定を立てた。
そうだ。天后廟に行こう。
天后は、航海・漁業の女神様(道教)。
香港は港町から発展した街なので、昔から天后が信仰を集めている。
いたるところに、この天后を祀る廟が存在するのだ。
ちなみに、中国南部の海岸沿いの町や、海に囲まれている台湾でも
天后を信仰する人は多い。
画像はWikipediaから
ビジュアルがとってもステキな淺水灣の天后廟
うるさいほど派手(笑) 派手派手度合いは香港内でもダントツ!
天后廟はどこも人気だけれども、淺水灣の天后廟は特に人気が高い。
なぜなら、欧米系オシャレビーチに極彩色の世界が突然出現するから。
渡ると寿命がちょっとだけ(←3日間。中途半端なw)延びる橋があるし、
天后のほかにも子宝に恵まれる神様や金運、恋愛の神様もいる。
お参りしなきゃ損、損!!
このイケてるスポットの画像が見たい方はこちらをクリック Google先生
ジリ…ジリジリ…… (←照りつける太陽光)
その後、赤柱(スタンレー)に行こう。
淺水灣から赤柱へは、シティバスの「6」「6X」番バスなどでアクセス
懐かしい。いつ以来行ってないだろう。随分変わったんだろうなぁ~。
いろんなレストランができたんだろうなぁ~。
香港海事物館とレストランが入っているマレーハウスに行きたい。
香港懲罰博物館(監獄の博物館)も行っちゃう?
そして、赤柱市場の激安ショップを練り歩きたい。
花文字を書いてもらうのもいいな~。
ちなみに、香港人に言わせると、「赤柱」は観光地というよりも
監獄というイメージ(笑)
国内の人間と海外からくる人間とじゃ、持つイメージがこうも違う街も珍しい。
ジリジリ……ジリジリ……ジリジリ…
なんか…暑いな。喉が乾いた。
天后廟に行く前に干からびそう…。
ジリジリジリジリジリジリジリ…ジイリジリジリジリ!!
あ…暑い!! 肌が灼けるように暑い…!!
黒茶飲もう…
黒茶が熱すぎる!!! 火傷した!! ←香港ではよくある
ああああ…いつのまに腕が!!!
腕は赤くなるは、上唇は火傷するはで、もう倒れそうに…。
そこで建物の中に避難した。
しかし、そこも……
香港の絵になるスポットには付き物の、結婚写真撮影隊
右端にちらっと美しい花嫁の姿が…。 お幸せに~♪
結婚写真用の撮影隊がウロウロしていて長居できず…
やむなく退散。
屋根のあるお店はすべて中休みで入れず…
もう炎天下の中、白い砂浜をわたって天后廟に行くのは自殺行為…
腕は痛痒いし、上唇の皮がベロベロに剥け始めたし…
何よりも、心が折れた……
ここは…残念無念だけど素通り…する…しか…
あぁぁぁぁ、パワースポットなのに~!!!
何故、炎天下~?!?!?!
というわけで、私は仕方なく、島の北側に帰ることに決めた…。
なんてこと…大手を振って太陽のもとを歩けないなんて… (´;ω;`)